’08なつ中華旅行記


  江門で華僑のふるさとに迷う −前編


  江門市の郊外バスセンターで

8月11日の午後、広東省南部はスコールに見舞われた。だが雨量の割に雷鳴はない。
約3、4十分間つづいたが、完全にはれるのは待てない。亜熱帯だが上空は低気圧が来て
いる。

パン食後、しばらく案内コーナーにお世話になっていた。服務員さんお二人には
悪いけど観光ガイド代わりで、観光名所の場所と行き方聞かせてもらった。

Q(自分):この辺りに19世紀末ごろ帰国した華僑が作った、旧い建物があるところ知らない?
A(係員(年配の叔母さん)): よく知りませんけど、ここには、ないです。

Q: なんでも、仏国や英国からかえった華僑が、外国に居住した家に、似せて作ったという
建物とか残っているとこ、あるでしょう? 聞いたことない?
A: この辺り(江門) じゃあ、聞いたことないね。

Q: じゃ、チャーンメン(江門)の近くで、古い街があるところは?
A: 旧いのはフォーシャン(仏山)。あそこに古い寺があるよ。

Q: ちがうちがう。探してるのは華僑が帰ってから建てた、百年くらい前のだよ
A: ああ、カーイピン(開平)、あそこなら、ね、そう旧くはないけど、西洋の建物があるって。

Q: そのカイピンまでバスで何時間かかる?
A: 2時間はかかるかな。1時間じゃいけないよ。

私はここで、やっとまちがった観光を考えていた事に気が付いた。
(もう3時になる。カイピンに行ったところで...日暮れで見る時間がない!)
やっと前頭葉にコンとロールが戻って、次の質問が自分の口からでた。

Q:このバスターミナルにもっと近い、名所があるとこはどこですか?
A:(年配の係員)方々にあるけど、シンホイ(新会)かな。

Q:さいごに質問、シンホイまでバスで何分?
A:半箇小時(30分)くらい。

−よくわかりました. ご協力おおきにありがとう。

小雨のまだ止まない昼下がり、ローカルバスの司機(うんちゃん)に怒鳴られながらも
支払う、たった5元から放浪は始まる。

この乗り合いバスは、市内の目抜きがルートになっていて、沿道を見ていたら、
広州市の町と同じように銀行、商店が負けじと多い街だ。

シンホイの汽車駅についた。バス待合所には数人おり、ここでも
2,3人がバス待っていた。単車タクシーの運転手が声をかけたが「利用しないよ」

50平米ほどの待合所内をぐるりと見渡す。掲示物を1つ1つ見たが、
名勝、旧跡、度暇村※のポスターさえ、1つもない。
※(度暇村には、小さな休暇村といった程度の県や市の名所から、国家級の一大リゾート保養地まである。,)
そういえば広州、江門でもポスターはなかった。ポスターという広告手段は、
駅の通路、掲示板など正規の場所以外ははられず、特に一私企業のは認められていないようだ。

こうなれば残った手段は人である。いまさっきの単車タクシーのライダーうんちゃんに聞く。
質問はチャンメンの客運汽車中心(バスセンター)でした質問と同じなので,
同じことは2度目だから、さすがにより短い言葉で聞くことができる。

カイピンの自力村や赤炊みたいな華僑の遺構はなくても、名所でなくともいい。
あと数時間をここで過ごしたい。見物に出来るところがあれば、どこを見てもいい。
できれば、日本あまり紹介されてないような、中国らしい場所を発見できたら、
むしろそれにしく幸運はないのだ。

単車タクシーうんちゃんのガイドは一地方の広東人のわりには、
目つきが精悍な男だった。都会の職人か経営者にもいないタイプだ。
(ただの地方都市と思ったのが、間違いとあとで判るが)

早口の標準語を口にする。
聞く分には1、2回は聞き直すけれども
北京語しか知らないこっちは、聞きとれるように
教科書的な北京語(普通話)でしゃべるしかない。

議論すること約10分で100ccほどの単車の荷台にまたがった。

パワーのない、平和な爆音とともに、
名所めぐりの単車はスタート。

さあ、どんな所だろう?新会は!

 →江門市(後編) へつづく