2002年の秋、近ごろ暇になったので、めったにしない海外旅行を企てました。

もちろん、既製品のパックツアーなんて性分じゃないですが、自前で準備して出来るだけ
リーズナブルにするためには、はやりの個人旅行でということになりました。
 そのときの旅行記録です。


Loire ロワール地方の中心、Tours ツール市へ



 9/26(水曜日) パリからツールへ
前夜は到着直後にパリでホテルを探していたとき、目を離した隙にサブバッグが盗みに遭った。
渡航して間もないが、いきなり、きつい面を食らった。
しかし少々のことで降参するわけにもいかない。そのサブバックにはクレジットカード入りのサイフが入っていた。
しかし幸い、現金五万円ばかりは身につけていた。

 落ちた気分を振り払うべく、パリから新路線が開通ホヤホヤのTGV(仏新幹線)に乗ってToursツールへ向かった。
朝も6時台にツール駅についたが、ホテルも店もまだ開いてなかった。陽が出て暖かくなるまで
公園で待ち、あとでジプシー(仏:Roma)だったと判かる女性に聞いたりして宿をさがした。
昼近くになってHoteldeEuropeという駅前ホテル(∈80高額!)に狭い部屋を確保した。
前夜の睡眠不足もあったのか、すぐ爆睡していた。


9/27(木曜日) ロワール河の城巡り、現地発ツアーに参加


 翌朝は7時頃に目覚め、コンチネンタルプランの朝食を頂き、軽装ですぐ宿を出た。

といっても8時半だと、まだどの窓口にも係りはいない。
どころか、人っ子一人通らないじゃないか!休日でもないのに、どうして?
向こうからきた人にきいてみた。
「まだ開く時間じゃないから誰もいないですよ。 どこへ行きたいんですか?」
 「ロワール河の周りにあるお城を見に行きたいんです。」
「それなら、もうすぐミニツアーのドライバーが来るから、すぐそこで待ってれば来ますよ。」
 しめた、どうやら直行できそうだと、ようやく人心地がついた。
とまもなく、目の前に中年掛かった男が寄ってきていて、
英語で何所に行きますか聴いてきたので、
ロワールの古城を観て回りたいと伝えると
 「オーケー、私達はAccoDispoという旅行会社です。あと数人の人達とミニツアーを組んで
皆さんをロワールの素晴らしいお城にご案内できますよ。」 それから、
「出来る限りたくさんお城をお見せする予定ですから、きっと貴方のお目当ての城もあると思います。」
と、何度かやり取りしてわかった。 これは渡りに船なので、
すぐ一日の切符(43∈)を買った。(午前、午後、一日ツアーの3とおり)
この人はAccouleyといい、氏の叔父さんの運転するもう1台の、2台で編成する
ミニ・ツアー会社というわけだった。 さいわい天気は秋晴れで上々だ。

九時少し過ぎて、Acco氏のワンボックス・カーは田舎の細い路を抜けたり、幹線から県道まで猛スピードで飛ばしたりして、
30分走ったところで停まった。前の方へ

Chenonceaux(シュノンソー)城

のほうへと歩く人たちで
いっぱいだった。私達もその道の脇で車を下りた。
 私たちのライトバンの同乗者は、男1人は私だけ、仲の好い若いごカップル、上品な母と娘(日本人)になった。
Acco氏「1時間後に駐車場から発車します。皆さん、11時まで楽しんでください。」
l地元発ツアー午前のスナップChenonceaux(シュノンソー城)へ
 後で思うとこの一つめ、シュノンソー城が立地も環境も最高に演出の利いたお城だった。
しかし胸がスーとすると同時にまたふくらむような城廻りは続いた。
 

つぎはImboise(アンボワーズ)城へ。

 広い駐車場からすぐ、城への階段を上る。
ロワール支流leCherのほとり、小高い丘の上にあって、5階の屋上から見る景色が素晴らしい。
南にシェール川をはさむ対岸の田園が広がり、東には地平線まで続く上流の広い原野が見渡せる。
視線を城の北方に転ずれば、針葉樹の混じる向いの丘の谷間、城下のビル1Fの店には人が出はいりする。
 ⇒地元発ツアー午後のスナップ(アンボワーズとシュベルニー)へ
ここでの滞在時間は、お昼を含めて、やや短く1時間45分くらいだった。

土産物、パン屋、パティスリー、レストランがいい感じで並んでおり、ここでゆっくりしたいと皆んな思ったろう。
わたしはというと、もちろん(フランスパン)サンドイッチを買ったが、半分かじったところで乗車時刻に。
城の内外のいい所を撮影してまわるだけが、せい一杯。
 つづいて Cheverney シュベルニー城は外面は平凡なお城だが、小さい城内を綺麗にまとめて見せるセンスに
皆んな感心していた。

午前のツアーは、仲好しの若夫婦さん、品のいい母娘とご一緒したが、4人はここで車を替わったので
午後はお行儀いい日本人と替わって、イギリス本国からお出ましになった寡黙な謎の壮年親子3人組みと、
フランスにいる孫に会いに来たという車を降りるまで片時も会話をやめないスペインの叔母ちゃん
をメンバーに加えて,午後のツアーを継続することになった。 人数の関係で私はこの人たちに同乗。

さて、引き続き猛スピードで疾駆する1BOXカーのハンドルを巧みに取りながらも、ツアー参加者を簡単紹介。
和気あいあい、ロワールの城や史跡地帯に近づけば、城の年号や長さ重さなど、数字入りで英語でガイド。
このガイディング・ドライバーにはロワールと城のことで知らないことは、まずなさそうだ。

 目的地に向かう車窓越しに、Accoley氏の解説で、Chomontショーモンなど対岸の古城を眺めた。

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そうした午後に、はじめて降り立った場所は、中世よりさらに旧い時代の城です。
Fougeres-sur-Bievreといい、Bievreの小川の近くに正真正銘の砦ともいえる、古城があった。

ここは私たち一行の約10人以外、観光客の人影がなかった。 受付というより、管理人が鍵を持って出迎えた。
城というには小さい、幅が4、50m、奥行きが2、30mほどの敷地に建ち、3階の高さ20mほどの洋館型の
砦であった。
Acco師が交渉し、許可が下りて建物の内部に入ってみた。

壁が分厚い割に部屋も狭くて、殆んど1人しか通れない。係員も数人だ。
 てっぺんの櫓に至る階段通路も、肩をこすってやっと昇れるほどの狭い。
また周囲の樹木が生い茂って殆んど建物を覆い尽くしている。 他の城とぜんぜん違った。

 車中のAcco師は助手席のスペイン婆さまと四方山話になる。お婆さまはスペインからきていたので、
大丈夫かなと思ってたら、こちらが見事にはずれ。Accoとの話しで初めは片言だったフランス語も、
全く訂正の不要なフランス語になっていた(ようだ)。つくづくとヨーロッパ人の語学センスを実感した。

 

ロワール最大、シャンボール城へ。


時おり吹く風にやや涼しさを感じ始めた2時過ぎ頃、広い駐車場に降り立った。
このツアー〆めは、あの巨大なChambourd(シャンボール)城であった。
 ⇒地元発ツアー午後(シャンボール城)のスナップ

ここでの観覧時間は、おみやげなどを含めて2時間が与えられていた。
まず城郭まで、数百mの長いアプローチが出迎えた。
広い敷地。みやげ物や食物の屋台が待っていたのはシュノンソー城とおなじ。だがさらに多い

でもここが初めての人の時間はお城を見ることに充てられて、おみやげをちょっと買うくらいしか残らない。
(お城は展示が少ないので、見学を切り上げて店で過ごせば、充実できたろうと後で、気付いた。)

 ロワール史上最大の領主、Francoise1世が建てたこの城は、竣工して以降も何度も建て増ししたため、
やたらに建物と部屋が多いのだ。
階段だらけの城を廻ってみると 特徴のある部屋や展示は少ないので、観る側の評判はそれ程でもなく見えた。
 やや多めの店舗に、それを補う意味もあるのかもしれない。
ここで城を眺めて召し上がれと、上物ワインやフルコースでも出しそうなレストランも2、3店も営業していた。
由緒あるお城の敷地内なので、少ないお客を、表に出ずにひっそりと待つ感じ。

ステーキともBBQとも想える匂いに空腹と疲労感を覚え?、ことば少なくなった一行を乗せると、
「oh! 時間が遅くなった」と、ガイドのAccoley氏はツアー発着地のツール駅へと、ミニバスをはしらせた。
途中ツール駅の手前で渋滞があり、駅到着は予定の16時をまわっていた。

ここまでの出費は、ツアー参加費(43∈)、4つの城と1つの砦の入場料計(約30∈)、お昼に買ったサンドイッチと水(35∈)
合計108∈(ユーロ)であった。 現金の少ない旅の事情があって、夕食は昼間の残りのサンドイッチ+1本で済ませた。


 ⇒ロワール城めぐり二日目以降(ブロワ城、リヨン彷徨)へ

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