イタリア国鉄の普通ローカル列車を2つ乗り継いだ汽車の旅は、18時を過ぎ、ジェノバ・ブリニョレGenovaBriniore駅に到着した。
かなり小さいさっぱりした駅を出ると、それまでと違う新鮮な、海の空気がさしこんだ。
外はすっかり暗くなっていた。 まず駅前の数件ある少し高そうなホテルを当たろうとした。が、条件が手ごろでなく、
しかも降りた駅は、ホテル街のある「プリンチペ」でなく、1つ前「ブリニョレ」で下車してしまった。
降りてかれこれ約45分経っていた。ここまでフィレンツェから各駅で25∈(ユーロ)+27∈だったのに、
運賃はひと駅で5∈即ち、650円が掛かってしまった。
ジェノバ・プリチペ( Principe 王子)は小さいけど大理石造りで美しい駅だ。市街観光の中心より西の
その駅から、歩いておよそ10分付近に、てごろな80∈(ユーロ)ぐらいのホテルが位置していた。
駅前からまっすぐ通りを歩いた。案内で目当をつけたHotel Europea(約50室・70∈ユーロ〜)は、宵闇に隠れて
見つからず、駅前にもどった。駅のまん前に地味な看板の HotelD'Aquilla(60∈ユーロ)にチェックインした。
時刻は8時過ぎであった。 さっき通った路地裏で、華人の経営する食料品店で、残ったバナナとオレンジを買う。
これが今夜の夕食兼デザートとなる。 (11月9日ジェノバ、1泊め)
ジェノバ市内の目抜きどおりにある赤の宮殿、白の宮殿、市立美術館など、博物館は月曜で全て休館。
こうなると予想はしたが完璧にお手上げ。 街の見物に切り替えて、裏路地を訪れた。
ジェノバは、ここまでのイタリアとは違って、目立つような大きな店や看板がない。
しかし大通りから離れて2つ、3つはいっていくと、以外なところに高級品店があり、静かに手頃な値段でも
飾っていたりする。小さなパン屋で死ぬほど旨いイタリア煎餅(なんと言ったか忘れた)1枚10centのを「束で買え」
と怒られたりしたが、勉強になる。 そばの屋台でちょっと旧くなったCDやビデオを安売り(3ユーロ〜)していた。
すぐそこが魚くさい港であるけれど、いよいよ都会らしくなってきた。
旧港の水族館で景色を眺め、さっき買ったパンと驚愕の美味いイタリア煎餅(名前はあったが忘れた)
で軽く食べたあと、海沿いに歩いてPrincipe駅前に戻った。
港には小さな植物園、国際展示場、海洋航海博物館などもあり、時節が許せば是非観たかった。
海沿いに細長いジェノバのまちには、豊富なバス便、なんと地下鉄が2路線も通っていた。
これは、よるにサン・レモから帰ってきたあとで海岸沿いを散歩してわかったのだが。
サン・レモへ
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